人権の歴史1

人権、このはかない野花のような、しかしダイヤのように大切なもの。

その萌芽はいつか。

1215年、マグナカルタか、11世紀アイスランド議会か、それともギリシャか?

いや、考えればわかりますが、人の集団ができ、リーダーの意見に子供や同胞が、やや違和感を抱いたその時、もう人権は始まっている。議論も始まる。ようするに、自然なもの。

思想家ロックは、それを哲学的に、自然権として整理、提示、歴史的に記録した。それができたのは、教会の視線と違う客観的な視線が当時、生まれた、というよりそういうものも昔からあったのですが、それを本にする勇気が生まれた、ということなのでしょう。

ロックは「抵抗権」について詳しく書いています。抵抗していいのです。すべきです。それがないと、対等にならない。日本にも、ロシアにも、欠けている。

いま、戦争のさなかでもLGBTQや障碍者権利の話がやまないのは、人権が社会の根本原理になりつつあるからです。それなくして経済も、政治もない。そして歴史の進路が、そちらが前と、指示しているのです。中露が世界を専制支配するなど想像できず、システム的にも無理がある。弁証法はある程度真理で、それに従って世界は前に動き続けています。